NPO法人カメネットワークジャパン スタッフブログ/カメら目線

カメネットワークジャパンの活動など、カメ(とカメにかかわる人たち)の目線でいろいろお伝えします。

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9/7毎日放送:■「水族園の“カメ捨て池”」

写真付き記事はこちら

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先月、神戸の須磨海浜水族園にカメの保護研究施設がオープンしました。

 野生化した外来種のカメを集めて生態の研究を行おうと作られた施設なのですが、一般の人から飼えなくなったカメの持込みが相次ぎ、あっという間に700匹を超えてしまいました。


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 <来園客>
 「超カメやんけ!」
 「えー、どうしたんここのカメ」

 ところせましとひしめき合うカメ、カメ。

 兵庫県の須磨海浜水族園に先月オープンした施設「亀楽園」です。

 <記者リポート>
 「カメの楽園と名づけられたこの施設、行き場を失ったおよそ700匹のカメがひしめきあっています。


 実はここにいるカメの95パーセントが、要注意外来種に指定されている「ミシシッピアカミミガメ」、耳のところが赤いのが特徴です。

 聞きなれない名前ですが、よく見てみるとペットとしておなじみの「ミドリガメ」です。

 <来園客>
 「かわいいですね、うふふ」
 「こんなにおったらさすがに圧倒されます」

 身近な動物ながら実は生態をかく乱する恐れのある外来種の「アカミミガメ」は、研究者らが自主的に駆除を続けています。

 とはいえ殺すのはしのびないと、保護施設として「亀楽園」を作ったのですが・・

 <須磨海浜水族園長>
 「実際、7割は飼ってたんだけど飼えなくなったとか、家の水槽が小さいので広い所で泳がしたいとか、そんなカメが多い」

 池に捨てられ野生化するカメが後を絶たず、一般の人からも受け入れを始めたところ続々と持ち込まれるようになりました。

 この日も40年飼っていたカメを引き渡したいという男性がやってきました。

 <40年カメを買っていた男性>
 「私の子どもがいて、そのおばあちゃんが買ってきてくれたのよ。これ(カメ)の方が長生きするからね、間違いなく・・」
 <スタッフ>
 「長生きしますねぇ・・」


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 実は「亀楽園」の発案者は、今年4月に民間から初めて市立須磨海浜水族園の園長に抜擢された、カメ界のドン、その名も・・・ 「亀」崎直樹(かめざきなおき)さんでした。


 ウミガメ研究の第一人者で日本ウミガメ協議会の会長も務める亀崎さん。

 おととしからは、前足を食いちぎられた「アカウミガメ」に人工の足ひれをとりつけるプロジェクトにも携わっていました。

 そんな亀崎さんが、水族園の園長就任と同時に始めたのが「アカミミガメ」の研究でした。

 <亀崎さん>
 「明石から加古川にかけて、『アカミミガメ』だらけ。トンボの幼虫のヤゴとかタナゴとか小さな魚を食べちゃう、生態がかく乱されますよね、良いことはない」

 身近な動物ながら、これまでほとんど本格的な調査が行われていなかった「アカミミガメ」。

 地元の水族園の園長として、この問題を何とかしたいと亀崎さんが実態調査に乗り出したのです。

 この日は「アカミミガメ」の捕獲と実態調査のために、明石市内の溜め池に罠をしかけに出かけました。

 <亀崎さん>
 「カメの繁殖地としてはいいんですよ」
 (Q.田んぼがあるといい?)
 <亀崎さん>
 「田んぼとか畑とか。産卵できるじゃないですか。『アカミミガメ』もたぶん繁殖してるんでしょうね」

 5か所の池に20個の罠をしかけました。



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 この日亀崎さんたちは、想定外の来訪者と対決していました。

 体重50キロもある巨大な「ケヅメリクガメ」です。

 10年間飼ったものの大きくなりすぎて飼えなくなったと、姫路市内の男性が持ちこんで来たものです。


 
 <亀崎さん>
 「途方に暮れている間に、置いていかれてしまった」

 結局この「ケヅメリクガメ」は、園に専用の庭を作って飼育することにしましたが、ひっきりなしに続くカメの引き取りに追われ、このままでは本来の目的の野生の「アカミミガメ」の研究が進まなくなってしまいそうです。

 そもそも「アカミミガメ」は、なぜそこまで増えたのでしょうか。

 昭和40年代、チョコレート菓子の景品としてプレゼントされ始めた「ミドリガメ」が(正式名称アカミミガメ)、子供たちの間でまたたくまにブームとなり一気に輸入量が増えたそうです。

 亀崎さんらが兵庫県内のため池で行った調査によると、今では見つかったカメのうち60パーセントが「アカミミガメ」で、30パーセントが在来種の「クサガメ」、日本にしか生息しないとされる「イシガメ」はわずか5パーセントという結果になりました。

 「亀楽園」に持ち込まれるカメの統計を取っている、金香星(キム・ヒャンソン)さんは、飼い始めの気軽さと実際に育てるときのギャップに原因があると言います。

 <金さん>
 「夜店とか多い。あとUFOキャッチャー(の景品)とか、子どもが買って来たとか、子どもが拾ってきたとかいう人も多くいる。家族みんなで話し合って『よし!カメを買おうじゃないか』と言って飼う方は少ない!」

 さて罠をしかけた翌日、亀崎さんは早速、引き上げ作業に向かいました。

 <亀崎さん>
 「うんしょ、うんしょ・・」
 「足場悪いな・・ あー!はまってしまった(亀崎さん水にはまる)」

 なにせ相手は野生の「アカミミガメ」。

 引き揚げ作業も簡単ではありません。

 <亀崎さん>
 「あいてて! きらいやこいつ・・ 歯出して・・ 挑戦的な・・」
 「優しくない」

 大きく口をあけて威嚇する「アカミミガメ」。

 本来生息するアメリカのミシシッピ川ではワニと共存しているだけあって、日本の在来種と比べても猛々しさは歴然です。

 繁殖力が強い「アカミミガメ」が、日本固有のカメを追い出してしまうのではと、亀崎さんは心配します。

 <亀崎さん>
 「このカメが住んでいない優しい自然、生態系というのは日本の文化だと思う。こいつがいない文化を守らなきゃいけないなと」

 この日、捕獲されたカメのうち一匹が「スッポン」で半分以上が「アカミミガメ」でした。

 <亀崎さん>
 「寿命が分からない動物はペットにするのは危険ですね」
 「いらなくなって捨てるのはおもちゃじゃないですか。(アカミミガメは)今はおもちゃにされてるんでしょうね」

 日本中で増えてしまった「アカミミガメ」。

 自分1人では大きく数を減らせないかもしれないけれど、まずは問題を知ってもらうのが大事だと話す亀崎さん。

 カメ博士の取り組みはまだまだ続きます。

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